躁うつを繰り返す人は双極性障害を疑え|チェックすべき項目

笑う女医

心の病気を発症したら

先生と患者

こんな特徴があります

双極性障害においてチェックするべき点として、双極性障害に個人差があり、症状の出方が異なる点があげられます。大きくは躁状態が強く出る患者とあまり強く出ない患者で分類することもあります。双極性障害において躁状態が強く出る場合には、チェックすべきポイントがたくさんあります。具体的には、躁状態になるとき、患者の中には自分が非常に偉くなったと感じてしまう症状が出現する場合があります。この症状が出現している場合には周囲との人間関係に注意が必要で、自分が偉いと感じてしまうがために、周囲の人に強く命令したり、尊大な態度をとってしまい、人間関係を損なうのです。そのため、躁状態が見られ始めた場合には、この症状の有無を十分チェックする必要が家族や医療者にはあります。うつ状態が発症した場合にも、チェックすべき点が多々あります。特に注意したいのは、希死念慮という症状です。希死念慮とは、自分には価値がない、自分を必要としてくれる人はいないなどのように、自分には価値がなく生きている意味もないと考え自殺したいと考えるようになることです。実際に自殺を実行する自殺企図まで行く場合もあるため、十分なチェックが必要な症状です。このような症状が出てしまった場合には、薬物療法などの変更が必要になる場合があり、早急な対応が必要です。またこのような状態になる前の段階で、夜眠れなくなったり、食事の量が減ったり、周囲との関わりが減少したりと前駆症状が発生する場合も多いので、それらの症状を見落とさないことも重要です。

リスク知り対策を

双極性障害においては、疾患からくる症状の危険性を十分に患者も周囲の人間も理解して対処することで、疾患から発生するリスクを回避することができます。双極性障害のリスクとして、自分が病気であるという自覚が持てないといったことがあります。双極性障害は気分の障害です。今日は元気でやる気がある、今日は少し元気がないなどは健康な人にもあるものです。双極性障害の患者はそれが極端になっており病気といえるのですが、疾患への十分な知識がない場合には、自身を客観的に捉えることができないのです。このような自分が病気であるという理解を医療用語で病識といいます。双極性障害の患者で病識がない場合、薬物療法などの治療が受け入れられずに、疾患がさらに悪化する場合もあり、病識は非常に治療上重要なものです。双極性障害のリスクは他にもあります。例えば躁状態の時には、自分はなんでもできる、どんな問題でも解決できると、必要以上に自信過剰になってしまうことがあります。これが仕事の中で起こると非常に仕事に支障をきたす場合があります。仕事を受けたときはそのように感じても、双極性障害ですからいずれはうつ状態になります。うつ状態になった時に、自信過剰状態の時に受けた仕事をすることになるのです。これは双極性障害を発症してまだ病院などを受診していない人に多く起こる事で、うつ状態でこなせなくなった仕事を周囲がすることになり、会社の業務に支障が出ることもあるのです。このような事例は、職場におけるメンタルヘルス活動の重要性を示唆しており、近年広まりを見せています。